プロジェクト紹介


NPO法人バードリサーチでは様々な活動を行っています。
マークは参加型調査でどなたでもご参加頂けます。
マークは初心者でも参加可能な調査です。


森、草原、身近な場所の鳥のモニタリング

季節前線ウォッチ

    


 秋になり冬鳥たちがやってくる季節になると、毎年のようにツグミの飛来が今年は遅いなど話題にあがります。けれども、それが、特定の場所でおきていることなのか、それとも全国的な状況なのか、ほとんどわかっていません。全国の多くの人が協力して情報をあつめて調べてみると、その状況や理由がわかってくるかもしれません。一緒に鳥たちの飛来状況を調べてみませんか?

ベランダバードウォッチ - 身近な野鳥調査

    


 これまで,どこにでもいた鳥が減っています。最近はスズメの減少が話題になりましたが,「では,どれくらい減っているのか」と調べようとしても,意外なほど情報がありません。そこで,みなさんのまわりの鳥のようすを教えていただけませんか? 繁殖期と越冬期に15分間にみた鳥の数をかぞえて報告していただく調査と,日常生活のなかでみた鳥を報告していただく2つの調査をしています。身近な鳥全種が対象です。

ホシガラス調査 | ホシガラスを探せ!!

    


 高山の針葉樹林やハイマツ帯に生息するホシガラス。高山は平地のように調査ができないため、彼らの実際の分布は、わかっているようで、わかっていませんでした。この調査では、登山者の皆さんの協力も得ながら、ホシガラスの分布や生態に迫っていこうと思います。

サンショウクイ調査

   


 全国的に夏鳥が減少しているなかで,サンショウクイも減少しているといわれています。しかしその亜種であるリュウキュウサンショウクイはもともとの生息地 の南西諸島から北部九州や四国へと分布を拡大しており、最近は近畿、関東地方の一部でも確認されはじめました。この調査では、本種の分布の変化を知るため、確認された場所の情報を集めています。

外来鳥ウォッチ

   


 外来生物による生態系等への被害を防ぐために外来生物法が制定されました。外来鳥は今も分布を拡大するなど変化が続いているので,その変化を追跡していくことが重要です。そこで,これまでも外来鳥類の情報収集をしてきた(株)鳥類環境と共同で,外来鳥の分布の変化を明らかにしています。全国の分布変化を知るために皆さんの協力が不可欠です。ぜひご協力ください。

巣箱プロジェクト

 


 気候変動の影響で鳥たちの繁殖時期や繁殖成績が変化していると言われています。全国には,庭に巣箱をかけている人がたくさんいて,その情報を集約すれば日本でもそうしたことがおきているか知ることができます。そこで巣箱での観察をもとにした,巣立ち日と巣立ちヒナ数のモニタリング,そして,巣立ったばかりのヒナの観察情報もあわせて収集することで,巣立ち時期や巣立ちヒナ数の現状を明らかにしていきたいと思います。

森林・草原性鳥類のモニタリング


 日本の自然環境の7割は森林です。この森林と草原の鳥の変化をモニタリングするために,環境省のモニタリングサイト1000の森林草原調査を事務局として運営したり,ICレコーダ等を使った小鳥類のさえずり時期の調査,巣箱を使ったヤマガラなどの繁殖時期のモニタリング等の調査を実施しています。

オオタカ繁殖状況調査

   


 種の保存法の希少種から解除されたオオタカですが,近年繁殖成績が低下している可能性が指摘されており,「もう安泰」とは言えない状況です。そこでオオタカの繁殖状況のモニタリングをして,現状を把握していきます。

冬鳥ウォッチ

   


 アトリやマヒワ。冬鳥は年によって多かったり少なかったりします。さらに初冬には少なかったのに,真冬になって多くなったりすることもあり,冬鳥が減っているのか増えているのか調べるのはなかなか大変です。みなさんが良く行かれるフィールドの冬鳥の越冬概数を教えてください。それをみつづけることで冬鳥の変化をしらべます。
カシラダカ、マヒワ、アトリ、イスカ、ハギマシコ、カワラヒワが対象です。

バードバスウォッチ

   


 身近な鳥と言っても,数十種類もの鳥を見分けるのは容易ではありません。より多くのデータを集めるためには,できる限り“誰でも”,“簡単に”参加できる調査方法を確立する必要があります。そのため、バードバスを用いたモニタリング調査方法を確立します。まずバードバスを利用する野鳥の特徴や環境との関係を調べます。また、自動撮影カメラを使ったデータの収集を行います。

ハトウォッチ

    


 身近な存在のハトですが、水場の利用は場所や季節によって変化があるようです。その要因は何なのか、行動や利用する環境、採食している餌などの情報をメーリングリストやアンケートにより収集して、ハトの行動を解明していきたいと考えています。ご協力ください。

ムクドリのねぐら調査

   


  ムクドリといえば、人通りが多い場所に集団でねぐらをとることで騒音やフン害を起こすイメージがある方も多いのではないでしょうか。これまで、ムクドリが嫌う音やタカなどでねぐらから追い出すという方法で対策をとられてきました。このプロジェクトではこれまでとは反対に、ムクドリが好むねぐら環境を知ることで、ムクドリとの共存を目指します。全国からねぐらの情報を収集しますので、ぜひご協力ください。

食性データベース

   


  鳥の採餌情報をみんなで集め、1例ずつ蓄積していこうという企画です。記録がたくさん集まったら、みなさんが興味のある切り口でデータを抽出し、簡単な調査研究ができるような、みんなでつくり、みんなで使う場所になることを目指しています。珍しい食性ではなくて普通っぽい餌の情報も重要です!どんな記録でもぜひお寄せください。

水鳥モニタリング

身近なガンカモ調査

    


 季節によるガンカモ類の個体数変化を調べる調査です。9月~5月にガンカモ類がやって来る水辺で個体数を調べます。調査地は沿岸、湖、池、河川など、身近な場所で結構です。シーズンの途中からでも参加していただけます。調査結果はWebサービスから登録します。

カモの性比調査

   


 カモ類の性比には偏りが見られることがあり、それは南北の緯度や生息地の環境によって決まっているのかもしれません。南北に長い日本列島の特長を活かして、緯度やカモの種類によってどのように性比が違うのかを調べてみましょう。

ヒドリガモの幼鳥率調査

   


 カモ類では野外観察で成鳥と幼鳥を見分けることが難しいのですが、ヒドリガモのオスは比較的容易にそれを見分けることができます。幼鳥率の年変化や、地域による違いを調べます。

モニタリングサイト1000ガンカモ類調査


 環境省が行っている全国調査で、バードリサーチが事務局を務めています。全国の主要な湖沼で渡り時期と越冬期に調査を行っています。

ガン・カモ・ハクチョウのカラーマーキング調査


 移動を調べるために首輪や足環などを装着されたガン・カモ・ハクチョウ類を報告してください。

ガンカモ類のデータ分析


 バードリサーチが行っているガンカモ系調査の総合的な分析結果や、バードリサーチ以外のガンカモ調査の記録の分析を紹介しています。

季節前線シギチドリ

   


 繁殖地と越冬地を行き来するために、日本国内を春と秋に通過していくシギ・チドリ類。春期は短期間に通過し、秋期は比較的長期間であることが知られています。彼らはいつどのようなルートをたどって日本を通過していくのでしょうか。調査では、対象種を7種に限定し、春期に各地に訪れたシギ・チドリの初認日を報告してもらい、それぞれの種がどのように日本に渡来しているのか確認します。

シロチドリ調査

   


 絶滅危惧種Ⅱ類となったシロチドリ。個体数は、1974-85年から2000-03年の間の変化率をもとめた報告では、春期で-75%、秋期で-88%と極端に減少しています。このような現状から今回、シロチドリの繁殖の状況を把握するためにアンケート調査を行なうことにしました。繁殖期にシロチドリを目撃した場所や繁殖の状況、個体数、周辺の環境の変化などをご報告ください。過去に遡っての情報も歓迎いたします。

モニタリング1000 シギ・チドリ類調査


 環境省の事業モニタリングサイト1000の中でシギ・チドリ類調査の事務局しています。モニタリングサイト1000シギ・チドリ類調査は、沿岸域の干潟生態系分野の調査として位置づけられ、シギ・チドリ類を環境指標とし、全国の干潟を中心に調査が行われています。調査は、春の渡り期、秋の渡り期、越冬期に全国の有志の方々によって実施され、期間中の最大数、全国一斉のカウント記録などを各期毎に報告しています。

鳥との共存

カワウプロジェクト

   


 カワウの分布拡大にともなって、内水面漁業被害などを訴える声が全国に広がりました。カワウと人との共存のためには、被害問題を解決していくことが必要です。バードリサーチでは、カワウの生息状況や季節移動の実態などを調査するとともに、カワウの保護管理のために必要な広域連携やガイドラインの作成に取り組んでいます。

ツバメかんさつ全国ネットワーク

    


 ツバメのフンが迷惑になって巣を落とされないように、段ボール製のワンタッチ糞受けを配布しています。他にも、初めてツバメを見た日の調査、巣の温度計調査、石川県の小学校のツバメ調査の支援などを、多彩な活動を行っています。

調査手法の開発

レーダーを使った渡り鳥調査


 夜,空から渡り鳥の声が降ってきます。どれくらいの数の鳥が渡っているのでしょうか? 目標物のすくない海や干潟を移動する鳥をマッピングしている時,どれくらい正確に記録できているのか不安になります。目視調査では困難なこうした調査を行なうために,バードリサーチではレーダを使った調査をはじめました。利用に適した環境や状況に限界もありますが,目視調査では知ることのできなかったことが続々を明らかになってきています。

その他

野鳥DBプロジェクト

   


 会員の皆様には、野鳥観察記録を保存して、検索したり集計表を作ることが出きるWebデータベース「フィールドノート」をご利用いただけます。個人で利用するほか、観察グループで記録を共有することもできます。登録していただいた記録は地点が明らかにならないようにして、全国的な分析にも活用させていただきます。

調査研究支援プロジェクト


 このプロジェクトでは,1年間の調査・研究プランを募集し,皆さんから集まった寄付をもとに、支援を行ないます。寄付者による投票で支援額が決まる新しいカタチの支援プロジェクトです。調査者や研究者を支援することで、鳥と人の未来を一緒に思い描いてみませんか?応援したいと思う調査・研究プランを選んで、ご支援(寄付&投票)ください。

過去の調査

キビタキ調査

   


 キビタキの初認をしらべてみると、4月上旬からゴールデンウィーク明けにかけて九州から北海道に向けて少しずつ北上していくことがわかりました。しかし、初認時期は年によって異なり、早い年もあれば遅い年もあります。現在、キビタキの初認情報は「季節前線ウォッチ」の調査で集めています。

ヒクイナ調査

   


 ヒクイナは、日本では北海道、本州、佐渡、隠岐、四国、九州で繁殖をしています。時代劇の夏の夜のシーンなどにも鳴声がよく使われるほど、その特徴的な鳴声は、夏の風物詩として親しまれてきました。近年はその減少がいわれているものの,夜行性の鳥だということもあり情報があまりありません。そこで,バードリサーチでは個体数の変化を知るための情報収集を開始しました。ヒクイナの情報をお持ちの方は,ぜひご参加ください。

メジロとランチ♪プロジェクト

   


 最も身近な鳥のひとつ、メジロ。メジロは地域によって繁殖の時期が違ってくることがわかっています。全国のメジロの繁殖時期を明らかにするために、さえずりの時期や頻度を調べます。

ミヤマガラス分布調査


 ミヤマガラスの越冬地は、1980年代以降九州から全国に分布が拡がりました。しかし、このミヤマガラス、朝鮮半島からのみ渡ってきているのでしょうか?北海道などに北から渡ってきているのでしょうか?このプロジェクトでは分布拡大の経緯を調べたり、渡りのルートや初認時期の経年変化などを皆さんの参加を得ながら調査しています。

こぶはくウォッチ


 コブハクチョウは、昭和期に海外より移入され、日本各地の湖沼や公園等で広く見られるようになっています。しかしコブハクチョウの日本国内における状況は、十分に明らかではありません。コブハクチョウについて、詳しい情報を集めています。

写真でカワセミ食性調査!


 みなさんのまわりに、カワセミはいますか?高度経済成長にともなう急速な発展で一度は山奥へと姿を消したカワセミですが、現在は都市公園などでもよく見られています。カワセミの“復活”の背景には都市部における食事事情の向上があるといわれていますが、実のところカワセミが何を食べているかはあまり調べられていません。そこで、カワセミの食事を解明するべく、みなさんが撮影したカワセミの食事シーンを募集しています!

夜行性鳥類の音声認識


 誰もが眠い夜。そして時々しか鳴かない夜行性の鳥。それをじっと待って記録するのは大変です。寝てはいけない,と思って調査していても,思わず眠ってしまいそうになります。「こんなことは機械に任せましょう」ということで,自動録音データから鳥の声を抽出する仕組みの開発を熊本大学三田研究室と共同で実施しました。

子雀ウォッチ


 バードリサーチにも,しばしば,「スズメが減っているように感じているのだけれども,全国的にはどうなんだろうか?」という電話がかかって来ます。その原因の一つが,スズメの繁殖成績の低下ではないかと考え,立教大学(当時)の三上修さんらと共に,親鳥が連れている子雀の数を調査し,都会で繁殖成績が低いことがわかりました。

環境変化と野鳥


 開発による生息環境の減少や公園の樹木が生長などの環境の変化は鳥に悪い影響や良い影響を与えます。こうした影響を明らかにするために,地理情報システム(GIS)などを使って,鳥類相と環境変化の関係を調べたり,サシバ,ヒバリ,ツバメといった環境の指標となる鳥が生息するために必要な環境を明らかにしました。

伊万里でのツルの越冬地づくり


 マナヅルとナベヅルの大半は,鹿児島県の出水で越冬しています。そこで鳥インフルエンザなどの病気が発生したら,ツルたちは大打撃をうけてしまうので,越冬地を増やすことが必要です。そこで,伊万里市と伊万里鶴の会、日本野鳥の会が中心となって進めている佐賀県伊万里湾に面した干拓地をツルの越冬地にしようという活動に協力しました。

コサギ調査


 コサギは「日本で最も普通に見られるシラサギ」ですが,個体数が増えているアオサギやダイサギなどの大型のサギとは反対に減少しているのではないかといわれています。そこで,コサギの生息状況のアンケートを実施し,市街地よりも郊外でコサギが減少した場所が多く,特に川幅の広い大きな河川での減少が大きいことがわかりました.

飛翔性昆虫ウォッチ


 日本では、夏鳥が減少しています。越冬地の環境の悪化が影響しているのではないかと言われていますが、もう1つこれらの鳥たちに特徴的なこととして、飛翔性の虫を食べていることが多いことがあります。街路灯や網戸に集まってくる飛翔性の虫が激減しているように感じます。そこで,自動販売機にあつまる虫を調べる調査を2007年に実施しました。10年後などに再度実施すれば,その変化を知ることができるでしょう。

大阪城カモ調査・河内長野フクロウ調査


 バードリサーチと日本バードレスキュー協会が共同でボランティア募集を始めました。どちらか一方の活動でも、両方の活動でも参加していただけます。