プロジェクト紹介

コブハクチョウ調査


コブハクチョウ全国カウント調査 2022年12月~2023年1月

 日本国内のコブハクチョウの総数を以下のデータを使用して推定しました。その結果、野生または野外飼育されているコブハクチョウの総数は最低でも500羽で、そのうち4割が利根川とその流域にある千葉県の手賀沼や茨城県の牛久沼に生息していました。それに次いで数が多い生息地は、青森県の小川原湖と福島県の松川浦でした。
 小川原湖と松川浦のあいだには渡りがあり(国内と東アジアの分布をご覧ください)、この二カ所はひとまとまりの個体群ではないかと考えています。コブハクチョウは全国で見られますが、個体数の多い地域は人からの給餌や自然の水草といった餌資源が豊富な場所に限定されているようです。

コブハクチョの個体数集計に使用したデータ

調査名称 集計で使用したした
コブハクチョウが多い生息地 
①モニタリングサイト1000 小川原湖湖沼群
②バードリサーチ2023年1月調査 手賀沼、印旛沼、利根川流域
③野鳥の会茨城県支部2023年1月調査 牛久沼、涸沼、北浦など茨城県各地
④ガンカモ類の生息調査(ガンカモ一斉) 山中湖、松川浦、そのほかの地点
⑤バードリサーチの野鳥データベース「フィールドノート」 そのほかの地点




2022年12月~2023年1月のコブハクチョウ個体数


2022年12月~2023年1月のコブハクチョウ分布