ジョウビタキは全国に主に冬鳥として飛来します。 バードリサーチの季節前線ウォッチでも毎年多くの情報が集まる身近な鳥です。 ジョウビタキは越冬期に、雌雄ともにそれぞれ自分の縄張りを構えます。縄張りは安全な場所や餌が豊富な場所を防衛していると考えられますが、ジョウビタキが冬の間に何を食べるかについて、実は記録がほとんどありません。そこで、ジョウビタキが何を食べているのかの情報を収集しています。集まった情報から、生息地や雌雄や季節による食性の違いを調べてみることができたら面白いと思っています。会員の速水さんや、鳥類学大会2021でこの企画の談話会に参加されたメンバーと連携して調べています。これまでの結果をニュースレターで報告しました。 参照 バードリサーチニュース 2023年3月: 1
名前の通り、主に岩礁海岸に生息していたイソヒヨドリは、近年になって内陸へと分布を拡大させています(バードリサーチニュース2018年5月:2)。 イソヒヨドリについては、繁殖期の餌を記述した研究がいくつかあります(西 2012、奴賀・森川 2016、鳥居 2017)。しかし、非繁殖期の餌についてはほとんど記録がありません。糞に残る植物の種から非繁殖期の餌を記述した例がありますが、糞の中に種として残りやすい植物の実以外のものを冬のイソヒヨドリがどのくらい食べるのか、ほとんどが植物の実なのかなど、調べると面白そうなことがまだまだあります(林 1988 )。越冬期の調査の他にも、都市や住宅地、内陸に進出したイソヒヨドリの食性も記録してみると面白い何かがわかるかもしれません。長岡市立科学博物館の鳥居さんや、鳥類学大会2021でこの企画の談話会に参加されたメンバーを中心に調べています。これまでの結果をニュースレターで報告しました。 参照 バードリサーチニュース 2023年3月: 1
ハトのバードバスの利用や飲水の調査と関連して、ハトが何を食べたかの情報も募集しています。 キジバトのバードバス利用の季節性や、食べ物などとの関連を考察した記事もご参照ください。 参照 バードリサーチニュース 2021年10月 :1
アオシギ、じっくり観察された方は多くないかもしれません。目立たない鳥で、単独行動をするので生息密度が低くて余計に見つけにくい鳥です。しかし、鳥類学大会2021では香川裕之さんによる「アオシギは普通種か?」が人気投票で一位になったり、twitterで #アオシギいません がトレンド入りしそう?だったりと、関心の高い鳥のようです。茨城県内でアオシギの生息調査を15年にわたって継続してこられた岸さんを中心として、アオシギが何を食べているのかを全国的に調査してみようという企画です。
植村慎吾・遠藤哉樹(2024)カワウによるドブネズミの捕食.Bird Research 20: S35-S37.
水村春香(2024)特定外来生物ガビチョウによる直接的な鳥類の巣への捕食の可能性. Bird Research 20: S39–S44.
○植村慎吾「参加型調査による鳥の採餌観察記録の収集とデータベース化」日本鳥学会2024年度大会, P4–27, 東京, 2024年 9月
植村慎吾(2023)食性データベースの記録が1000件を突破. バードリサーチニュース 2023年3月: 1 植村慎吾(2024)食性データベース 3000件 登録数の多い人の観察方法は?. バードリサーチニュース 2024年4月: 2
夏の暑さで記録枯れ? ヒヨドリの食性の季節変化(2023年8月3日) セキレイ類は3種とも動物食(2023年9月29日) カマキリを食べるカワガラスの写真(2023年11月15日) サザンカにウグイス(2024年2月13日) 食性データベース 自然観察施設との協力企画スタート!(2024年3月1日) 箕面ビジターセンターでも掲示開始 食性データベース(2024年3月4日) きらら浜自然観察公園での掲示 食性データベース(2024年3月6日) ヒヨドリが食べる花(2024年3月28日) スズメによる盗蜜 テレビで紹介(2024年4月15日) ドバトの採餌 キジバトの採餌(2024年4月26日) ABURAYAMA FUKUOKA 自然観察センターでの掲示 食性データベース(2024年5月1日)
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