季節前線ウォッチ−鳥の初認と初鳴き調査−
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季節前線2008

 だんだん寒くなってきました。それに合わせるように,ツグミの飛来情報も寄せられるようになっています。もしお聞き/ご覧になりましたら情報をお寄せください。情報はバードリサーチ会員の方はWEBサービスより,非会員の方は調査結果入力のページよりお寄せください。


ツグミ

 東日本をかわきりに,ここ数日は西日本からも情報が届くようになってきました。東日本が早く,西日本がやや遅いのは,今までと同じパターンです。ご覧になった方は,情報の送付よろしくお願いいたします。




ジョウビタキ

 石川の今森さんから初認の報告をいただきました。若鳥とのことですが,夏にも近辺で成鳥が観察された情報があるとのことで,もしかすると繁殖したのかもしれないとのことです。
 通常飛来の中国・九州地方につづき,近畿や関東からも続々と届いています。西日本で早いのは例年通りですが,それ以外の地域でもこれから月末にかけてみられるようになると思いますので,ご覧になりましたら情報をお寄せください。




ヒヨドリ

 西日本に続き,東日本でも観察され始めています。バードリサーチでは今年からヒヨドリの渡りの初認調査を始めましたが,中央農研の山口さんが2004年からもっと詳しい調査しています。こちらへもご協力ください。バードリサーチは山口さんのような詳細な調査ではなく,手軽に,その分全国からの情報収集を目指します。




モズ

 北日本でも高鳴きが聞かれるようになりました。まだ情報をお送りいただいていない方,また,新たにお聞きになった方は情報お寄せください。




ホトトギス

 熊本での記録を皮切りに,全国各地一斉に記録され始めました。昨年までの記録でも西日本はやや早いものの全国的に一斉に飛来しました。今年は昨年より早いようでしたが,ツバメと違い気温などでは説明できそうにありません。もう少しデータを集めて,ホトトギスの飛来に影響する要因について考えていきたいと思います。




カッコウ

 ホトトギスよりやや遅れて飛来しました。この傾向は昨年も同じでした。カッコウもホトトギス同様,比較的一斉に飛来する傾向がありましたが,ホトトギスと比べるとばらつきがあるように見えます。




アオバズク

 壱岐より情報をいただきました。つづいて本州でも記録が寄せられています。生息地が減少傾向にあること,夜行性の鳥だということもあって,例年あまり情報がよせられません。今年こそはちゃんとした季節前線地図をつくりたいと思っていますので,情報お願いします。




ツバメ

 飛来のピークは超えた感じで,寄せられる初認情報も少なくなってきました。そこで,昨年の飛来日と今年の飛来日を比べてみました。各地域の最初に飛来の報告が昨年より遅かったもので,昨年の方が飛来が早いのかとばかり思っていたのですが,こうやって全記録を比較してみてみると,今年の方がツバメの飛来は早かったようです。季節前線ウォッチのような,多くの皆さんからいただいた情報の重要性を感じました。また,一昨年の情報は少ないのですが,多くの地域では3年連続して飛来時期が早まっているようでした。これが年々飛来が早まっていることを示すのかそれとも,たまたまなのか,来年の調査で明らかにできたら戸思っています。引き続き調査へのご協力よろしくお願いいたします。





地域ごとのツバメの初認記録。2008年のが初認が早いことがわかる。


ウグイス

 熊本や山口につづき関東でもさえずりが聞かれ,その後東北や北陸でも聞かれるようになりました。これは,昨年までのパターンとほぼ一緒です。聞いたけれども,まだ情報をお送りいただいていないという方は,ぜひ情報お寄せください。




ヒバリ

 北海道ではまだあまり聞かれていないようですが,それ以外の全国で聞かれています。全国的に,昨年は1月中の情報も多かったので,今年は少し遅めのようにも見えます。それともまだ情報をお送りいただいていないだけでしょうか? 情報お待ちしています。




背景地図はESRIジャパン社の Geography Networkwork で
提供されている国土地理院の50mメッシュ標高および
数値地図25000(空間データ基盤)を使用しています

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