鳥の巣立ち日は変化している?
巣立ちヒナ数は減っている?
温暖化の影響でイギリスやドイツ、北アメリカなどでは、鳥の繁殖時期が早まってきていると言われています。日本でも、小池さんと樋口さんが2006年に発表した論文によると、新潟のコムクドリの繁殖開始時期が早くなっていて、その原因として温暖化の影響も考えられるということです。では、全国でも同じような傾向がみられているのでしょうか。
また,スズメでは巣立ちヒナの数が減っていることがわかってきました。ほかの鳥ではどうなのでしょうか?
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あらかじめ巣箱にカメラを
設置し,遠隔操作で撮影
しています |
全国には,庭に巣箱をかけている人がたくさんいます。そこで,巣箱での観察をもとにした,巣立ち日と巣立ちヒナ数のモニタリングをすることにしました。また,巣立ったばかりのヒナの観察情報もあわせて収集し,巣立ち時期や巣立ちヒナ数の現状を明らかにしていきたいと思います。
参考文献:小池重人・ 樋口広芳. 2006. 気候変動が同一地域の鳥類、昆虫、植物の生物季節に与える影響. 地球環境 Vol.11 No.1 27−34.