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鳥の巣立ち日は変化している?
巣立ちヒナ数は減っている?


 温暖化の影響でイギリスやドイツ、北アメリカなどでは、鳥の繁殖時期が早まってきていると言われています。日本でも、小池さんと樋口さんが2006年に発表した論文によると、新潟のコムクドリの繁殖開始時期が早くなっていて、その原因として温暖化の影響も考えられるということです。では、全国でも同じような傾向がみられているのでしょうか。
 また,スズメでは巣立ちヒナの数が減っていることがわかってきました。ほかの鳥ではどうなのでしょうか?
 




 あらかじめ巣箱にカメラを
 設置し,遠隔操作で撮影
 しています

 全国には,庭に巣箱をかけている人がたくさんいます。そこで,巣箱での観察をもとにした,巣立ち日と巣立ちヒナ数のモニタリングをすることにしました。また,巣立ったばかりのヒナの観察情報もあわせて収集し,巣立ち時期や巣立ちヒナ数の現状を明らかにしていきたいと思います。

参考文献:小池重人・ 樋口広芳. 2006. 気候変動が同一地域の鳥類、昆虫、植物の生物季節に与える影響. 地球環境 Vol.11 No.1 27−34.

【主な対象種】

● スズメ

市街地から里山まで、人家があるところに生息するもっとも身近な鳥の一種です。昆虫や草木の種子などを食べます。巣材には枯れ草やワラをよく使います。

● シジュウカラ

市街地から低山帯まで幅広く生息しています。食性は雑食で、果実や種子、昆虫などを食べます。巣材にはコケをよく使います。秋から冬にかけてヤマガラやメジロ、エナガなどと昆群をつくることでもしられています。

● ヤマガラ

主に低山帯に生息しています。食性は雑食で、果実や種子、昆虫などを食べ、樹皮の隙間などに果実を貯食することもあります。巣材にはコケをよく使います。

● ムクドリ

市街地や河原、農耕地などに生息していて、非繁殖期には大群で街路樹などにねぐらをとることでもしられています。食性は雑食で、果実や種子、昆虫などを食べます。巣材には枯れ草やワラをよく使います。



■巣箱の作り方

■巣箱をかける4つのポイント

■子育てのながれ 〜シジュウカラ編〜

■巣箱を使う鳥たちの生態

バードリサーチで発行しているニュースレターから、巣箱を使う鳥の生態が掲載されている号をピックアップしました。生態をくわしく知りたい方は下記をクリック!


                
         シジュウカラ       スズメ        ヤマガラ
        (2007年3月号)  (2005年4月号)  (2005年12月号)


■リンク集



連絡先:(この調査については、下記までご連絡ください。)
植田睦之 E-mail:
 
   
   
     

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