プロジェクト紹介

巣箱プロジェクト


成果の報告


2013年の結果

 温度ロガーで調べたヤマガラの巣立ち日(昨年までの情報)

 埼玉県の秩父演習林のブナ林に,底に温度ロガーをセットした巣箱を設置して,ヤマガラの巣立ち時期の年変化をモニタリングしています。これまでのデータから,4月末までの積算気温が高い年には早く繁殖して,低い年には遅く繁殖することがわかってきました。



 これだけ見ると,ヤマガラは温暖化にうまく適応できていそうですが,繁殖成績を見ると,暖かい年には失敗する割合が高いことも見えてきています。現在は,失敗すると再繁殖しないようですが,現在より暖かくなると,より繁殖時期も早くなり,失敗しても再繁殖するようになって,繁殖失敗の影響が小さくなるなど,気候変動が与える影響は単純でないかもしれません。継続した秩父でのモニタリングと,全国的な調査で,気候変動の影響を明らかにしていけたらと考えています(植田 2022)。





連絡先:(この調査については、下記までご連絡ください。)
植田睦之 E-mail: