プロジェクト紹介

子雀ウォッチ


子雀ウォッチの調査方法


 この調査では,スズメが育てるヒナの数を明らかにしたいと思います。スズメは隙間や穴の中に巣をつくります。そのためツバメのように巣にいるヒナをかぞえることはできません。そこで,巣立った後にヒナの数(子スズメ)をかぞえて,1つがいで何羽のヒナを育てていたのかを推定します。調査方法には2つあります。1家族あたりの子スズメの数を記録する「親子調査」と、10羽以上のスズメのうちに,どの程度ヒナがまじっているかを記録する「子スズメの数の調査」です。
 全国のいろいろな場所で,いろいろな環境のスズメの状況が知りたいので,ご自宅のまわり,職場のまわり,遊びに行った場所など,ちょっと時間があいた時に,スズメを気にしてみて,記録してください。



親子調査」は、親スズメが子スズメに餌をあげていたのを見かけた時に行なってください。親子のいた場所と環境,子スズメの数,親の数(片親と一緒だったか両親と一緒だったか),周囲にいたスズメの数などを記録します。

 記録用紙はこちら  調査結果入力  調査結果入力

調査結果入力
 

子スズメの数の調査」は子スズメ(巣立ちビナ)が見られるようになってから行ないます。
 スタート地点を決めて、歩きながらスズメを探し、成鳥、幼鳥それぞれの合計数を記録してください。できれば10羽程度、たくさん見られれば見られるほど好ましいです。なお、同じスズメをくり返し見ないように気をつけてください。成鳥か幼鳥かを識別しないといけませんが、どれとどれが親子関係かということは気にする必要はありません。調査した場所と環境もお知らせください。
 幼鳥の数は時期により,変化すると思われますので,繁殖期に何度か調査していただけるとありがたいです。

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親子調査は、時期を気にせず、親スズメが子スズメに餌を与えていたら調査してください。早ければ4月、遅いと9月ごろまでそのような親子が見られると思います。
子スズメの数の調査は、下の時期を目安に行って下さい(この時期に行ってくだされば、ほかの時期に行ってくださっても大歓迎です。同じ箇所を違う時期に歩いて、子スズメの変化数を見てみるのも面白いかもしれませんよ。)


      地域別の調査時期の目安
  地域  調査時期の目安 
北海道 6月から7月末まで
東北地方 6月から7月末まで
東日本 6月から7月末まで
西日本 6月から7月末まで
南日本 5月中旬から7月末まで
南西諸島 5月上旬から7月末まで


調査が終わりましたら,こちらから情報を送信下さい。


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スズメの親とヒナの見分け方

スズメ成鳥
 くちばしが黒く,頬に黒い斑があるのが特徴。頭から上面にかけては,赤茶色をしている。(写真:内田博)

スズメ成鳥

スズメ巣立ちビナ
 くちばしが肉色をしていて,縁が黄色い。また,頬の黒い斑はかすかにしか見えない。親鳥と比べて褐色味を帯びている。(写真:内田博)

スズメ巣立ちビナ