イベント

モニタリングサイト1000ガンカモ類調査講習会(オンライン)

 2004年にはじまったモニタリングサイト1000ガンカモ類調査は、市民調査員の皆さんの協力で、ガンカモにとって重要な生息地のモニタリングを続けてきました。今年の講習会では20年間のデータ解析や、広い湖沼での調査、大きな群れのカウントといったテーマでお話しをします。
 

開催日時

2024年2月25日(日) 14:00~16:00時 YouTubeでライブ中継します
Youtubeのチャット欄で質問ができますが、そのためにはGoogleアカウントにログインする必要があります。質問できるのは当日のみですが、同じURLで録画放送もご覧いただけます。

配信URL:https://youtube.com/live/M7DjD7JvoOo?feature=share


プログラム

【モニタリングサイト1000報告】
1.モニタリングサイト1000について
(環境省 生物多様性センター)

2.これまでの調査で判明したガンカモ類の変化(神山和夫、バードリサーチ)
  モニタリングサイト1000ガンカモ類調査は2004/05年からスタートしました。この約20年分のデータを分析して分かったガンカモ類の変化についてご紹介します。モニタリングサイト1000ガンカモ類調査は2004/05年からスタートしました。この約20年分のデータを分析して分かったガンカモ類の変化についてご紹介します。マガンやヒシクイは温暖化により、繁殖地のロシアでの増加や、越冬地である日本での生息地の北上といった変化が表れています。近年のトモエガモの急増にも温暖化の影響があると考えられ、これら北極に近い高緯度で繁殖する種は温暖化の影響を強く受けていることが分かってきました。一方、それより低い緯度で繁殖分布が日本まで含むオオバンやカンムリカイツブリもかなり増加していますが、こちらは原因がはっきりしていません。減少が著しい種には、キンクロハジロとスズガモがいます。この2種は繁殖する緯度が異なりますが、日本で越冬環境が近いため、日本の生息地環境の悪化が疑われます。

【調査現場からの報告】
3.米子水鳥公園と中海での調査活動(神谷要 米子水鳥公園)
  中海は湖面だけでなく、周辺の水田などでもさまざまな水鳥の調査が行われています。広い範囲で複数の調査員が手分けして調査をするときに課題になることについて、どのように対応しているのかを紹介します。

4.琵琶湖のガンカモ調査(植田潤 日本野鳥の会滋賀)
  滋賀県内で水鳥調査を行う上で、欠かせないびわ湖の水鳥の全数ですが、今年も20数名の調査員で分担しカウントしました。広大な面積の水域をカウントするうえでの工夫や課題、カウント数の解析方法などを紹介します。

5.写真撮影によるガンカモカウント(バードリサーチ)
  ガンカモ調査では目の前の群れを見ながらカウントするほかに、ガンカモの数がとても多くて数え切れないときなどに写真撮影をしておいて、あとでカウントをする方法もあります。このような写真カウントで上手に数えるためのノウハウとして、普通のカメラで撮った写真をパノラマ合成する方法や、トレイルカメラで自動撮影する方法、ドローンを使う場合の撮影方法などを紹介します。

6.質疑応答
  Youtubeのコメント欄に書いていただいた質問についてお答えします。