■左図
現在得られている2005年秋の最初のミヤマガラスの記録は,福岡県の筑後平野の10月4日です。その後,西から少しずつ記録が現れるかと思われましたが,10月中旬に宮城県亘理町(15日),青森県龍飛岬(16日),新潟県福島方(17日)と続き,島根県の出雲平野の初認は10月21日でした。
少ない情報からでははっきりしたことはわかりませんが,渡ってくるルートは,九州からと東北からの両方があることが想像できます.(岐阜県でも10月20日には,記録が出現しているので,このほかにも日本海を縦断してくるルートがあるかもしれません。)
■下4図
10月下旬には,全国で一斉に観察されるようになりました。特に27日から31日にかけての5日間に記録が集中しています。このことから,ミヤマガラスは日本に渡来した後,徐々に移動しているわけではなく,越冬地目指して一気に渡ってきている,ということが示唆されます。
※ここで掲載している情報には,初認以外も含まれています。
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