2023年4月18日 更新
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季節前線ウグイスの初鳴き予報
太田・植田(2020)
に基づき,太田さんとウグイスの初鳴き予報を今年もしました。
4月17日時点の気象情報を基に,予報を出しました。前回と変化はなく,これで今季は終了です。
予報は以下のようなイメージで,地域のさえずりの初認が一番多く届日をピーク日として予測しています。早い個体はもう少し前から鳴きだしますので,初鳴きはこの日よりも前に聞かれだします。そのあたりの日付は5%予報を目安としていただき,少し早めの時期から,注意して聞いてみて下さい。
昨年(2022年)の予報は
こちら
一昨年(2021年)の予報は
こちら
今年の予報と実際の初認状況を初認情報の多い東京周辺で見てみると,4日ほど予報が早いという結果でした。各地ともこれほど,当てはまりがよいかというと,おそらくそうではなく,北の方はずれが大きく,今後そのあたりを改善していきたいと思います。
各都市の予報
ではまず各都市の予報です。赤線が今年の予想,青線が昨年の,点線が平均的な初鳴きの状況です。
● 福岡
平年より,やや早い予報となっています。
● 大阪
平年よりもかなり早い予報になっています。
● 名古屋
平年よりも早い予報になっています。
● 東京
平年よりも早い予報になっています。
● 仙台
平年並みからやや遅めの予報にかわりました。
● 札幌
平年よりも早い予報になっています。
全国の予報
大都市周辺と比べると,もともとの情報量が少ないので,精度が低くなるのですが,全国の予報もしてみました。赤っぽいものが早い初鳴き予測を示し,黄,青,黒とすすむにつれて遅い初鳴きを示します。
各ポイントをクリックすると詳細情報が見られて,ピーク予測が上述の通り,初鳴きが最もたくさん記録される時期,5%予測が最初の5%が鳴き始める時期で,その地域で最初の初鳴きが記録されそうなタイミングと思ってください。これまでの予報では,寒い地域については,まだ,寒すぎて予測ができず空欄になってしまうのですが,農研センターから
メッシュ農業気象データ
として,26日先までの気温予測も公開されていますので,それを使った予測もあわせて示してみました。今年は,これらの結果のどちらの予測が精度高いかなど検討し,来年以降の予報を考えていきたいと思います。
メッシュ農業気象データに基づく予測
バードリサーチ 季節前線ウォッチ2015