バードリサーチは,特定非営利活動法人(NPO)
に申請中です!
設立の趣旨
経済発展にともない森や湿原などが失われ,絶滅または急減する生物が増えています.国連地球環境サミット以来,生物多様性の減少が国際的に問題視され,その解消が急務となっています.その反面,一部の種は個体数を回復あるいは増加させ,人間活動との軋轢が生じ,その解消も求められています. このような問題を解消し,人と自然が共存していくためには,各生物種の分布や生態といった基礎情報を収集して現状を把握し,有効な対策を検討していく必要があります.そのためには,多くの人々が基礎情報の収集に参加し,それを集約していく体制をつくることが重要です.そこで,私たちは鳥類の調査研究をとおして,この課題に貢献するため,特定非営利活動法人バードリサーチを設立することを考え,設立の準備に入りました.
Bird Research News Pre. No.1 2004. 7.12.
活動報告
嘱託研究員制度
カワウプロジェクト
チームリーダー 加藤 ななえ 木 憲太郎
バードリサーチの嘱託研究員制度は,会員参加型の調査などにおいて地域の核になって活動してくれる方や,個人的な好奇心や興味をもとに自主的にテーマを持って鳥類の調査研究などを行なわれている方を,客員として迎え入れる制度です(給料は支払われません).バードリサーチの主旨に沿うものであれば,自由にプロジェクトを企画・主導していただくことができます. 現在登録していただいている5名の嘱託研究員をご紹介します.詳しい自己紹介はHPをご覧ください.
関東モニタリング 2004年7月
2003年12月に関東で確認されているねぐらは,以下のようになっています.これらのねぐら全てで一斉に調査を行います. 茨城県10箇所 栃木県3箇所 群馬県3箇所埼玉県6箇所 千葉県10箇所 東京都10箇所神奈川県12箇所
ねぐらの情報を持っていらっしゃる方,もしくは,調査に興味のある方は,加藤( kato@bird-research.jp )までご連絡ください!ご協力をお願いいたします.
鳥の調査研究に興味がある方,一緒にバードリサーチの活動をしていただける方,バードリサーチに入会しませんか?バードリサーチでは会員を募集しています.会員の年度は1月から12月になります.最初の年度の2004年12月まではお試し期間として,会費は無料です.ニュースレター等はメールやホームページを使った配信のみになります.インターネット環境のない方は申し訳ありませんがサービスを受けることができません. 入会希望者は,下記の項目について可能な範囲で記入しE-mailで,info@bird-research.jp までご連絡ください. (まもなくホームページからも入会の申し込みができるようになります. URL: http://www.bird-research.jp (準備中) )
スタッフ紹介
代表 Chairman of the Board of Directors
副代表 Vice-Chairman of the Board of Directors
植田睦之 Ueta Japonensis Mutsuyuki
木憲太郎 Takagi Kentaro
日本野鳥の会で12年研究員を務めたのち,バードリサーチを立ち上げました.大学生時代にツミの生態研究をはじめたのが最初の研究で(今も継続しています),その後,希少鳥類の生態調査や渡り鳥の衛星追跡,オオワシの個体群動態の研究,鳥類の分布と生息環境の関係の解析などをしてきました. バードリサーチでは,皆さんとともに鳥の分布の調査をして,環境の変化の関係の解析をさらに進めるとともに,研究誌の編集をしていきたいと思います.
高3の時にカラスの逞しさと奥深さに惹かれて,"動物の行動や生態がどのように進化してきたのか?"ということに興味を持ち,大学院ではハシボソガラスの採食行動を研究しました.その後は,日本野鳥の会に就職し,カワウの保護管理や衛星追跡などの調査に取り組んできました.そして,今年.他の2人と一緒にバードリサーチを立ち上げることにしました. バードリサーチでは,皆さんの調査のお役に立てる情報を提供し,皆さんと一緒に鳥類の調査研究やその面白さを伝える活動をしていきたいと思います.
中国人にナメラレないように(?),去年のクロツラヘラサギの調査の時に髭を伸ばし始めた。
カラスのように色が黒いとからかわれる。アレルギー性鼻炎を治すためレーザー治療を受けたがイマイチ良くならない。
カワウPJチームリーダー Leader of the Cormorants Project
加藤ななえ KatoNanae
趣味で始めたバードウォッチング歴は、それなりに長いのですが,テーマを持って本格的に調査研究を始めたのは,1995年夏にカワウの美しさと力強さに魅せられてからです.専門的に鳥類学を勉強してきていません.ただ,ひたすら観察して記録をとり,そこからどんどんわいてくる「なぜ?」を解明すべく,試行錯誤している状態です. その意味では,私と同じアマチュア研究者の良き理解者となる可能性を秘めているかもしれません,ね? お世話します.お世話にもなります.
カワウ大好き。カワウのデコイに隠れる照れ屋さん?カワウの次に好きなものは,ビール!
設立発起人 ・植田睦之 ・木憲太郎 ・加藤ななえ 設立賛同者 ・石田 健 (東京大学大学院・森圏管理学専攻分野助教授) ・上田恵介(立教大学・理・動物生態学研究室教授) ・金井 裕 (財団法人 日本野鳥の会主任研究員) ・金子正美(酪農学園大学・地理情報学研究室助教授) ・佐藤達夫(NPO法人 行徳野鳥観察舎友の会)
・羽山伸一(日本獣医畜産大学・野生動物学教室助教授)・樋口広芳(東京大学大学院・生物多様性科学研究室教授)・平野敏明(日本野鳥の会栃木県支部)・福井和二(財団法人 日本野鳥の会嘱託研究員)
バードリサーチニュース 準備号No.1 2004年 7月 12日発行 発行元: バードリサーチ(特定非営利活動法人申請中) 発行者: 植田睦之今回の編集者: 木憲太郎 E-mail: info@bird-research.jp URL: http://www.bird-research.jp (準備中です.しばらくお待ちください.)